ぴぴぴ。ぼたんを軽やかに押す。電話帳に父の名前がでる、送信。 『ぴぴぴぴぴぴぴーーーぷ、あー？大翔かー元気にしてるか？』 『父さん・・・元気だけど、これどういうこと？夢なのはわかってるけどリアルすぎじゃないか？』 よく夢の世界で、これは夢と確…

おばさんの指先を見ればすぐわかった。何もない広大な土地に城が見える。遠くでもすぐわかるということは、相当大きい城だろう。 『なんで僕なんですかね・・・』 おばさんに聞こえないようにつぶやき、おばさんから服(？)をもらった。 『着替えるなら、私の…

！？・・・。 『あの、何ですか・・・これ』 おばさんの手に持っていたのは、服。服といっても、どこかのRPGを思い出させるような、服より衣装。コスプレというのだろうか。父さん、僕にコスプレ道具を・・・。もちろん、コスプレ経験０。興味も無し。父は、…

『あ。町だな』 森をぬけると、町が広がっていた。人もたくさんいて、何一つ現実から変わらない世界。夢まで、つまらない現実か。やだやだ。 『ちょっと、お兄さん！！』 おばさんの声。たぶん、りんご売りの。 『なんですか・・・』 すると、おばさんはこっ…